About
Overview
Jonathan Malveaux(ジョナサン・マルボー)は、ニューヨークと東京を拠点に活動する戦略投資・アドバイザリー会社、Grand Allianceの創業者兼CEO。
法律(弁護士)、金融(投資銀行)、起業、メディアなど幅広い分野で30年以上にわたりキャリアを築き、アメリカ、アジア、ヨーロッパをはじめとする世界の市場で、1,000億ドルを超える取引に携わってきた。案件の発掘から組成、交渉、戦略構築まで、グローバルビジネスの最前線で経験を重ねている。
東京都知事・小池百合子氏の任命を受け、東京都のアンバサダーも務める。
ニューヨークの中でも貧困や社会格差が深刻だったサウスブロンクスで生まれ育ち、ハーバード大学(学士課程)、コロンビア大学(ロースクール・MBA)で学んだ。アメリカと日本、二つの異なる社会と組織の中で活動してきた経験が、独自の視点を形づくっている。
彼が語るのは、外から世界を眺めた分析だけではない。法律、金融、起業、メディアなど、実際のビジネスや社会の仕組みの中で仕事をし、経験を積み重ねてきたからこそ見える視点がある。現場で培った実践知をもとに、世界のビジネスと社会を見つめ、未来への問いを投げかけている。
Origins
ニューヨークの中でも貧困や社会的な課題が色濃く残るサウスブロンクスで生まれ育った。決して恵まれた環境ではなかったが、そこで培われた強い意志と、自ら道を切り拓く姿勢が、その後の人生の土台となった。
やがて、ハーバード大学、ウォール街のトレーディングフロア、日本企業の役員会議室、そして東京の知事室へと足を踏み入れていく。生まれ育った場所からは想像もつかない世界だった。
その大きな隔たりこそが、彼の視点を形づくった。未知の環境に飛び込み、そこで暗黙のルールを読み解き、最初から信頼が与えられることを期待せず、自ら信頼を築いていく。異なる世界を渡り歩いてきた経験が、今の彼の仕事と考え方の根底にある。
Education and the First Turn
幼い頃からスポーツが好きで、特に野球には本気で打ち込んでいた。将来は野球の道に進むことも考えていたが、投球腕の尺骨神経を負傷し、その夢を断念することになった。
家族からは、「教育だけは、誰にも奪うことのできない財産だ」と教えられて育ったことで、野球という目標を失ったとき、その言葉が持つ意味を改めて実感した。スポーツの世界で思い描いていた未来はなくなったが、そこで身につけた集中力や自制心、努力を積み重ねる姿勢、そして勝負に挑む気持ちは、その後の人生にも受け継がれていった。
ハーバード大学では政治学を学び、コロンビア大学ロースクールで法務博士(JD)、経営大学院でMBAを同時取得。
法律とビジネスの両方を学んだのは、組織や取引が動く仕組みを、一つの側面だけから捉えたくなかったからだ。制度をつくる側と、それを動かす側。その両方を知ることで、ビジネスや組織が実際にどのように動いているのかを理解したいと考えた。






Japan
日本での学びは、今の土台になっている。交渉、組織文化、人との信頼関係。やがて日本は、第二の故郷になった。
1993年、Oshima & Partnersで東京での仕事を経験。ハーバード大学卒業後、1996年には大阪のパナソニック知的財産センターに加わり、海外企業との特許ライセンスに関わる業務に携わった。日本を代表する大企業の中で仕事をすることで、日本企業がどのように意思決定し、組織として動いているのかを、内側から学んだ。
現在では、英語と日本語の両方を仕事で使いこなし、日本と米国の架け橋として、ビジネス、政治、文化、スポーツ・エンターテインメント、メディア、食の世界まで、幅広い分野で信頼関係を築いる。日本での経験は、キャリアの一部にとどまらず、現在の仕事や世界の見方を形づくっている。
Law and Finance
ニューヨークのLatham & Watkinsで企業法務に携わり、レバレッジド・ファイナンス部門で、複雑な金融取引や国境を越えたグローバル案件を担当した。
その後は、リーマン・ブラザーズ、クレディ・スイス、ドイツ銀行で投資銀行業務に携わり、レバレッジド・ファイナンスやスペシャル・シチュエーションズの分野を中心に経験を重ねた。取引そのものだけでなく、そこに伴うリスクや、世界の資本が動く仕組みを、金融の現場で学んできた。
法律、投資銀行、アドバイザリーとキャリアを広げる中で、これまで携わった取引の総額は1,000億ドルを超える。クレディ・スイスでは、CVRDによるXstrata買収提案で、同行のレバレッジド・ファイナンスチームを率いた。約900億ドルに及ぶこの案件は、実現していれば史上最大級の買収案件の一つとなる規模だったが、鉄鋼価格の下落を背景に破談となった。
Entrepreneur
こうした経験を通じて、組織や市場を動かす仕組み、人々の意思決定を左右するインセンティブ、資本の力、そして組織がどのように動くのかを、理論ではなく現実の取引を通じて理解していった。
金融やアドバイザリーの仕事を通じて、さまざまな企業や経営者の意思決定に関わってきた。その経験を重ねる中で、次第に自ら事業を立ち上げ、経営する側へと活動の幅を広げていった。
2008年には、スポーツ・エンターテインメント分野のエージェンシー、Ares Groupを共同設立。最初のクライアントは、NBAスターのドウェイン・ウェイドだった。その後、COVID-19の感染拡大をきっかけに、一般向けの高品質なマスクが不足していた状況に着目し、DESAVOを立ち上げた。現在は、プレミアムなボディケアや日用品を展開するブランドへと発展している。
現在は、目への負担や快適性に配慮した、まぶしさを抑えるLED照明を手がけるALTO USAのPresidentも務めている。
そして現在、こうした活動の中心にあるのが、戦略投資・アドバイザリー会社のGrand Allianceだ。ニューヨークと東京をつなぎながら、金融、テクノロジー、メディア、スポーツ、カルチャー、そして国境を越えたビジネスに携わっている。
これまでのキャリアは、成功した事業だけでできているわけではない。リスクを取り、方向転換を重ね、思うようにいかない経験を乗り越え、そのたびに事業を立て直してきた。自ら事業を動かし、その結果に責任を負ってきたからこそ得られた視点がある。遠くから助言するだけでは見えない、現場のリアリティを知っている。
The US and Japan
アメリカと日本。この二つの国は、これまでの人生と仕事を語るうえで欠かせない存在だ。
ニューヨークでは、サウスブロンクスで育ち、ハーバード大学、コロンビア大学へ進んだ。ウォール街で金融の世界を経験し、起業にも挑戦した。メディアやカルチャーの世界にも関わる中で、挑戦する以上は、言葉ではなく結果で示す。そんな価値観が身についていった。
ニューヨークと日本。異なる価値観や文化を持つ二つの世界を行き来しながら、キャリアを築いてきた。
どちらかを外から眺めてきたのではない。それぞれの世界の中に入り、実際に仕事をし、人と向き合い、組織を動かしてきた。だからこそ、二つの世界を知るだけでなく、その違いを理解したうえで、両者をつなぐことができる。
Trust and Standing
信頼は、一朝一夕に生まれるものではない。
東京との関わりも、30年以上にわたる。東京都知事・小池百合子氏の任命を受け、東京のアンバサダーを務めている。ビジネスにとどまらず、文化、メディアなど、さまざまな分野で日本との関わりを重ねる中で、人とのつながりを育み、長い時間をかけて信頼を築いてきた。
長年にわたって築いてきたつながりや、これまで日本で担ってきた役割が、語ることの正しさを保証するわけではない。ただ、日本で仕事をし、人と向き合い、責任を引き受けながら歩んできた時間がある。その積み重ねが、いまの視点を形づくっている。
Writing and Public Work
2025年3月3日、日本経済新聞に「日本人は今こそ目覚めるべきだ」と題した論考を寄稿した。
日本の停滞は、少子高齢化や国民性だけでは説明できない。なぜ、変わる必要があると分かっていながら、その変化が何度も先送りされてしまうのか。背景には、制度や組織の仕組み、リスクの偏り、意思決定の遅れ、そして変化を促す仕組みそのものの問題がある。
Current Work
『日本よ、覚醒せよ』、Podcast「Malveaux: The Room」、そしてアドバイザリーの仕事。一見すると、それぞれ別の活動に見えるかもしれない。だが、その根にあるものは同じだ。
これまで、さまざまな組織や業界、市場、文化の中で仕事をしてきた。そこで人と向き合い、意思決定に関わり、異なる価値観の中で経験を重ねてきた。その一つひとつの経験が、いまの考え方や判断の土台になっている。
本を書くことも、人と対話することも、企業の課題に向き合うことも、すべてはこれまでの経験からつながっている。現場で得た経験を考えに変え、その考えをまた次の仕事へと生かしていく。その循環が、現在の活動を形づくっている。





米国と日本の間で事業を展開する企業や投資家に対し、経営や事業に関するさまざまな支援をしています。市場への参入や海外企業との交渉、国境を越えた事業展開に伴うリスクや戦略構築など、複雑な課題に対して、これまでの経験や知見をもとにアドバイスを行っています。こうした活動は、ニューヨークと東京を拠点とする戦略投資・アドバイザリー会社、Grand Allianceを通じて行っています。
日本企業や組織を対象に、経営層から現場のリーダー、若手社員まで、さまざまな立場の方に向けて講演を行っています。
テーマは、リーダーシップ、組織や制度のあり方、人や組織を動かす仕組み、日米関係、起業、戦略構築、グローバル展開、ファイナンス、ビジネススキーム、異なる文化の中でビジネスを築くことなど。日本とは異なるグローバルなビジネス環境で培った経験や知見をもとに、世界で求められる考え方や実践を、具体的な事例とともにお伝えします。
日本企業がこれまで培ってきた強みや価値を大切にしながら、それらをグローバルな視点やルールの中でどのように生かし、さらなる成長や新たな挑戦につなげていくか。日本と海外、それぞれの環境で仕事をしてきた経験を共有しながら、皆さんとともに考えていければと思っています。





